フラワーエッセンス・セラピー&ヒーリング - Sweet Flowers スイートフラワーズ -

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コラム

ケーススタディ2(心と体の関係性に気づき、うつ症状を改善したSさんのケース)

Sさんは30代前半の女性で、体の疲れ、軽度のうつ症状、アトピーやアレルギーといった身体症状のほか、親との関係性や自己表現について考えることもありセッションにいらっしゃいました。

初回のセッションでは、まず体の疲れに対してアプローチすると共に、自己表現を抑えてしまいがちなところにもフォーカスすることにしました。

Sさんは翻訳家になることを目指して学校に通っていましたが、勉強が詰まってくると頭がつまり、そう言った状況の時に体調を崩しやすいとのことでした。そこで頭に集中しやすいエネルギーを体全体に回していけるようにナスターシアムを、更に個性ある表現に自信を持てるようにラーチ、自分らしい言葉による表現を助けるためにトランペットヴァインを組み合わせることにしました。トランペットヴァインとラーチを組み合わせることで自信を持って言葉にすることを、またトランペットヴァインとナスターシアムを組み合わせることで肉体のエネルギーをより強めることを、と相互作用も期待できると考えました。

これらのエッセンスを使った直後、Sさんはのどのチャクラへの刺激を感じたそうです。さらに1か月間使っていく中で頭がすっきりして、寝る前にあれこれ考えることも少なくなったそうです。

うつに関しても、大きな気付きがありました。

Sさんは疲れると体が動かなくなり、それが自分が感じている「うつ」という状態だということに気がつきました。予定が立て込むと体が疲れ、それで気持ちが落ち込んでしまう。逆に気持ちが落ち込んだ時に、体に疲れを感じやすくなる。そんなご自身の心と体の中で起きているバランスの乱れに気付いたことでSさんは考え方を変え、「7、8割できればいい」と思えるようになっていました。

自己表現の面では帰国子女の方と友達になり、彼女が素直に話す姿に感化され、Sさん自身も家族や友人に素直に伝える努力をするようになりました。仕事についても周りと比べることがなくなり、長いスパンで仕事を見つめられるようになっていました。そして、今できることを積み重ねていけばその先に自分らしい仕事があるだろうと思えるようになったこと、そうしたことがSさんの中でクリアになったことで仕事をする覚悟が出来たともおっしゃっていました。

そしてこの期間、コンサートで言葉に関する印象的な体験をしたり、TVで見たある言葉が印象に残ったり、バッハの音楽で心が浄化される体験をしたり、と言葉や音楽にまつわる様々な体験をされていたことも印象的でした。

2回目のセッションでは「うつ」だと自分が思っていた状態になるのは体が疲れている時だとSさん自身が気づいたこともあり、その「体の疲れ」に対してさらに深くアプローチをすることに決めました。

人疲れすることや、顔が青白く眼の下に線状のものができていることで疲れて見えることを考慮して、人ごみの中で他人からネガティブな影響を受けにくくなるようにヤローガーリックを、またうつ状態に対して心が軽くなるようにボラージュを組み合わせました。

3回目のセッションにいらしたSさんは、まず印象が変わっていました。輪郭がクッキリとした感じになっているのです。ご自身の中で少しずつ何かが定まってきていることが伺えました。そして青白かった顔色にも赤味が戻ってきていました。エネルギーもうまく回り始めているようです。

この期間、Sさんは一時的に止めていたヨガを再開させます。その中で自分の体の調子が良いとき、逆に自分の体が魂から離れているとき(とりわけ何かに熱中しているときにそれが顕著になっていました)などが分かるようになってきました。

そこで、3回目のセッションでは体と魂のつながりをテーマに次のフラワーエッセンスを組み合わせることにしました。

体と魂のアンバラスさに対してマンザニータ、熱中して燃え尽きやすい性質にアロエヴェラ、体から抜けやすく末端冷え性の症状に対してローズマリー、ストレスが胃にきやすくまた自分の体をきれいに保ちたいという欲求があること、そしてマクロビ食にすることで(Sさんはアトピーなどの改善のためにマクロビ食を取り入れていました)感覚が鋭くなりすぎてしまうところがあり、むしろ少し肉を食べるとおおらかになれて良いと感じていることからカリフォルニアピッチャープラント、すべてのエッセンスをまとめる役割とグラウンディング、体にエネルギーを流していけるようにとコーンの5種類を選びました。

これらのエッセンスを使った当初は毎日眠く、やる気がなくなる状態が一時的に出てきましたが、それが過ぎるとご自身の内面が穏やかで地に足がついたと感じるようになりました。怖い夢や気持ちの悪い夢をみる時期を経て、徐々に自分を受け入れて現実を生きるようになりたいとSさんは考えるようになります。そしてSさんは気持ちの整理をつけ、「うつ」のそもそもの原因と感じていた子供時代の出来事に向き合っていこうと思うようになってきたのです。

そこで、4回目のセッションでは子供時代の出来事にフォーカスしていくことに決めました。

セッション回数を重ねていく中で、Sさんは「思い切り生きること」に対して自分で制限をつけていた、と感じるようになりました。子供時代に先生や親との関係性から大好きだったピアノを止めたことがあり、そのことに対して怒りや憎しみがSさんの中に潜んでいました。また、良い子でいなくてはいけない、という思いから自分を抑えてきたこともあり、自分を信じられないとも感じていました。Sさんは、子供時代に顎関節症を患ったことがありました。当時を振り返ってみた時に、やはり怒りを抱えていたことにもSさんは気付きます。

「自分の言いたいことが言えれば自分にパワーが戻ってくると感じられる」とSさんが話されたこと、またそれまでのセッションを通してSさんの中で自分と向き合っていく準備ができていたこともあり、ご本人の意向も確認したうえで自分の中の怒りと向き合っていくスカーレットモンキーフラワーを使って頂くことにしました。怒りというテーマはとてもパワフルな現象を引き起こすことがありますので、Sさんにはエッセンスを使った時に起きうる状態と対処法を、「もし怒りが爆発してケンカするようなことがあっても『それを言うことができた自分は偉い』と思ってくださいね」とお伝えしました。このプロセスはSさんが自らの意思で自分にチャレンジをし、それにより自分に誇りと自信を取り戻すプロセスでもまたあるのです。

この期間、Sさんはやたらと眠気に襲われます。これは眠りの中で深い感情の開放が行われたことと同時に、今まで怒りを抑え込むことに使っていたエネルギーが解放され体が緩み始めてきていた影響もあったと思われます。

Sさんは両親に対して「なんで理解してもらえないんだろう?」という思いが怒りや絶望、孤独感へと繋がっていたこと、自分の意思を尊重してほしいといっても親の意思を押しつけられること、そしてそれが続くことで生きるのがつらいと感じていることに気付いていきました。そこでSさんは、思い切って母親に「私のことを尊重してほしい」という手紙を書きました。それに対して母親自身の子供時代の話を聞くことができ、両親との距離感が縮まったと感じました。また、それらの経験を通して両親やピアノの先生の愛情にSさんは気付いていきます。

食べられなくなる時もありましたが、その状況を通してSさんは、「何もない時には食べることを楽しむことができるし、その時の感情と切り離せないもの」だと感じるようになります。そして、「『食べる』というのは喜び、安心感、物を作る時の楽しさを与えてくれる」とも感じるようになっていました。以前よりも自分の感じていることを豊かに言語化していけるようになってきており、Sさんの内面の力と感性がより高まっていることが伺えます。

そこで、ハートの力を取り戻していくべく5回目のセッションでは、「子供の頃に傷ついたハートの修復」をテーマにブリーディングハートマリポサリリーを選びました。

同時に、更に感性を育てていけるように「詩を書いたり、音楽であれば即興など知性を使わずに心が喜ぶものを楽しむようにしたらどうでしょう?」と提案しました。その提案が気に入ったSさんは、この時期詩を書いて過ごされました。このことによって、ご自身の内面への理解が更に進んでいきます。

前回に引き続きやたら眠かったそうですが、これもボトルが終わる頃には治まりました。そしてこの眠りの体験を通して自分が思っていた以上に感情を抑圧していた事、頭で考え過ぎて心の声を封じ込めてきたことにSさんは気付いていくのです。

すべてのセッション終了後、Sさんは次のような感想を寄せています。

「ピピッとくる映画・本・音楽を鑑賞する機会が多かったです。鑑賞中、なぜか知らないうちに涙がぽろぽろこぼれていました。泣いた後はすっきりとして、自分の抱えていた心の痛みを理解し、自らを愛する気持ちが深まるようでした。このあたりの母性のように見守る優しい感じは、マリポサリリーのおかげかなと思いました。あと心の傷の深さを頭でなく、身を持って感じて認識し、癒していこうと思えたのはブリーディングハートのおかげだったと思います。ボトルを飲み終わった頃、瞑想のセミナーを受けて朝晩チャクラを浄化するCDを聴くようになりました。セミナーで講師の方がおっしゃった、『毎日自分の心の庭の雑草を抜いてあげる』という言葉が胸に響きました。自分を愛することができなければ、他の人も愛することができない。心の奥深くには、誰にも邪魔できないいつでも帰ることのできる平和な場所がある。これも頭でなくハートで理解できたのが嬉しかったです。毎朝の瞑想とヨガで体がすっきりし、今回のセッションのテーマ、心と体のつながりを日々感じています。」

この感想からは、セッション当初にSさんが描いていた疲労感の解消と自己表現と言う枠を遥かに超えたものを手にしたことが分かります。

また、このようなこともSさんは話されています。

「前は急いで良くしようと思っていたけれど、大きなものに委ねられるようになりました。ステップがあるということに気がつきました。」

結果を急ぐことはエゴが仕掛けてくるものですが、そこを超えて魂が求める道筋を信頼し、それに沿って歩んでいく。非常に地に足がついた言葉で、心と体のバランスが取れる中でしっかりとグラウンディングできたからこそ生まれてきた言葉だと思います。

こうしたSさんの言葉から、フラワーエッセンス療法が導くものは単なる症状の改善だけではなく、人間の全体性に対する深い理解を伴うということに改めて気付かされました。



※本記事は、Afeejニュースレター(特定非営利活動法人フラワーエッセンス普及協会)Vol.54号に掲載された臨床ケースレポート「心と体の関係性に気づき、うつ症状を改善したSさんのケース」の原文となります。

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